5月の連休中(5月3日、4日、5日)に、「年表」「目録」の総合的かつ最終的な編集方針・作業方針・作業手順の策定のための合宿研究会を行いました。いつものとおり中央学術研究所と立正佼成会の施設をお借りし、出席者は森章司、金子芳夫、岩井昌悟、本澤綱夫、石井照彦の5人でした。
つい先日お知らせした「『モノグラフ』第21号ができました」という研究ニュースの中に書きましたように、「年表」というのは「釈尊および釈尊教団史年表」、「目録」というのは「釈尊年齢にしたがって配列した原始仏教聖典目録」のことです。
研究会では、これらの最終的な編集方針・作業方針・作業手順を策定し、この刊行目標を来年の夏ときめました。
昨年(2016年)7月22日付の『中外日報』紙がこの研究を取り上げてくださった記事中に、「『新しい仏伝』来夏に完成」という文章がありますが、「来夏」とは今年の夏のことですから、早くもその完成は1年遅れになったということになります。無責任な発言になってしまったことを反省しておりますが、研究作業は着々と進んでおり、けっして夢物語を申し上げたわけではありません。
ただ上記「年表」と「目録」を刊行する際には、できるかぎり完全を期し、われわれ自身がよいものができたと満足できるようなものにしたいと思っています。そのためには目標はあくまでも目標であって、けっしてこれに拘泥すべきではないと考えています。
よろしくご理解くださいますようお願いいたします。
なお新しく策定した編集方針は、われわれ編者としての立場からは今までとなんら異なるものではありません。しかし読んでいただく、使っていただく側にとってはかなり変ったといってよいかもしれません。これについては今云々するより、でき上がってから厳しいご批評をいただきたいと思います。