偶数月に行うことになっている定例研究会を6月29日(水)に行いました。今回は前半部と後半部に分け、前半部は「お釈迦さまの生涯とゆかりの地」展の検討、後半部は研究発表としました。
前半部には開祖記念館の担当者にも出席していただきました。「展示」と同時に「小冊子」も発行することになっていますが、今回の研究会で両方ともの決定稿を作成しましたので、釈尊伝研究会が担当する仕事はこれで終了ということにしました。展示パネルを作成したり、展示物を展示する段階などで生じるであろうさまざまな問題については、森がその相談に応じることにしました。
後半部では、森が「原始仏教聖典にみる釈尊と仏弟子たちの一日」についての報告をしました。これについてはほぼ下書きが終了しており、近日中に完成しますが、今年度末に刊行する予定であった「モノグラフ」第17号に併せて掲載することになっていた岩井・本澤担当の「Jīvaka-komārabhacca関係資料集」の作成が遅れているため、本論文は『中央学術研究所紀要』の第31号に掲載していただくように折衝することになりました。
本論文は、次のような構成になります。
【0】はじめに
【1】時刻・時間・時分をあらわす言葉と一日の区分
【2】律蔵の規定からみる仏弟子たちの一日
【3】経蔵の教えからみる仏弟子たちの一日
【4】原始仏教聖典にみる釈尊と仏弟子たちの時分別による一日の生活様態の統計
【5】原始仏教聖典にみる釈尊の一日
【6】原始仏教聖典にみる仏弟子たちの一日
【7】まとめ
なお8月は合宿研究会を行うことになりました。『パーリ・漢訳律蔵規定便覧』と題する資料集の粗原稿ができておりますので、これを「モノグラフ」の資料篇として発行するための作業に入ります。