釈尊伝研究会が企画・立案して、「お釈迦さまの生涯とゆかりの地」と題する展覧会を行います。今年の10月中旬から2ヶ月間、立正佼成会の開祖記念館特別展示室においてです。そこで開祖記念館の担当者を交えて、5月18日(水)に臨時特別研究会を行ってその構成案を決定しました。
構成案というのは展覧会の骨格となるもので、釈尊の生涯の事績のどれを取り上げ、それにどのようなキャプションをつけ、同時に発行する予定の小冊子(図録のようなものです)の文章をどのようなものにし、展示品や写真などは何をどのように使うかという台本のようなものです。
この準備にはすでに1月から着手し、2月から3月にかけてはインド仏蹟の取材旅行をしてきたことはすでにお知らせしました。そして4月の定例研究会で森が作成した原案をもとに大体の方針を決め、これに基づいてこの連休中に各自が検討した案を持ちよってその構成案を決定した、ということになります。
10月中旬までにはまだまだ時間がありそうですが、展示品や写真の選定、展示室のレイアウト、パネルやボード・遮幕などの作成、照明工事などたくさんの準備が必要なため、早めに準備をしておこうということです。
これによってお釈迦さまの生涯の事績を28項目に絞ることにしましたが、展示はスペースの制約があるために、このうちの5項目を間引いて23項目とすることにしました。もちろん「小冊子」にはすべての項目を取り上げます。これが今われわれが結論を得ているお釈迦さまの全生涯であり、いわばコンパクト版「釈尊伝」ということになるでしょう。
これによって今までにはないお釈迦さまの生涯の全体像が明らかになるはずです。ぜひご期待下さい。